地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

鴻小だより 第37号

発行日:2003年12月9日
発行:伊丹市立鴻池小学校校長
溝淵 裕一 メール
文責:鴻池小学校PTA会長
李 国本 修慈


1.師走・12月

 いよいよ12月。師走の声を聞くとともに何となく慌ただしく感じます。校門や玄関先の落ち葉を掃いている技能員さんの姿を見ると、もう完全な冬。

 商店街ではクリスマスソングが流れ、歳末商戦の真っ最中。北の国では平野部でも10pの積雪だという便りも届いています。

▼学校では12月1日から3日間の個人懇談も終り、25日の終業式に向けて2学期の締めくくりの時期。各学年ともまとめのテストが続いています。

▼16日(火)には、6年生が「お琴を聞く会」を行います。今年も菊若啓州先生をお招きして、琴や三味線を鑑賞し演奏を体験します。邦楽は正月のテレビなどによく登場します。

 昨年から改定された学習指導要領(文部科学省)の中で、音楽科の授業で「邦楽」を学習するように定められたのを受けて、各学校が工夫して邦楽に触れる機会を設けています。

▼例年は、この「お琴を聞く会」に地域の方々を招待して一緒に楽しんでいただいていましたが、今年は、音楽の授業として行うため、学校内だけで行います。悪しからずご了承下さい。

2.ちょっといい話

 −ある日の委員会活動から−
 毎月1回の児童会の放送委員会は放送室(保健室の向い)で行い、保健委員会は保健室で行いますが、上履きの靴は両方とも廊下に脱いで部屋に入ります。

 先日の委員会活動の日、5年・6年の放送委員が放送室に入る時に、上履きをきれいに揃えて放送室に入っていきました。

 これをを見ていた5年・6年の保健委員の子どもたちも、保健室側の廊下に上履きをきちんとそろえて並べて入っていきました。

 職員室前から奥の方に見渡せる廊下、両側に整然と並べられた約40足の靴、とても美しい光景でした。

 子どもたちはこんな体験を通して美しい心・美しい動作を身につけていくのですね。

3.「寿限無 寿限無」

 いま低学年の子どもたちを中心に「寿限無」が流行っています。

▼「寿限無寿限無 五劫のすりきれ海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末食う寝るところに住むところ やぶら小路のぶら小路 パイポパイポ パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナの 長久命の長助」という例の落語の一節です。

 少し間があると「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの・・・」とやっています。

▼先日の昼、1年生と2年生のあるクラスで尋ねてみると、知らない子は数人で、半数近くの子がスラスラと最後まで言えました。2年生のクラスではみんなで声を揃えて披露してくれました。

▼調べてみると、NHK教育テレビの「あつまれわんパーク」という番組の中で1月以来放送されていたのを子どもたちが覚えたようです。

▼この番組の中に「にほんごであそぼ」というコーナーがあります。日本語の豊かな表現に慣れ親しみ、日本語感覚を身につけてもらおうというねらいで構成されているようです。

 ちなみに、放送されている時間帯は、月〜金の8:00、17:35からの10分間です。

▼「にほんごであそぼ」の中で私が注目したのは、「きょうの名文」です。小林一茶の俳句「やれ打つな ハエが手をする足をする」、「国破れて山河あり」(杜甫)、「僕の前に道はない 僕の後に道はできる」(高村光太郎)などの詩歌をはじめ、論語・新約聖書などの古今の名文句、平家物語や夏目漱石の名作の一節などが取り上げられています。

 果ては「国定忠治・赤城山」、「河竹黙阿弥・白波五人男」なども取り上げられました。

▼これらの多くは、『声に出して読みたい日本語』(斉藤孝・草思社)の中に収められている文です。

 私も一時期、実際に声に出して読んでみましたが、なめらかに読め、耳に心地よく響き、つい暗誦したくなります。日本語ってこんなに美しい言葉だったと改めて確認しました。

4.PTA・廃品回収

 12月12日(金)にPTA愛護・厚生部の廃品回収を行います。ご協力をお願いします。ご協力いただける方は、9時までに回収場所に出してください。

○回収する品目
新聞紙・ダンボール・雑誌・古着・アルミ缶

*これ以外のものは出さないようにお願いします。

○当日は校門(正門・西門)でもPTA
役員が立っています。子どもたちが持てる分量の廃品を持たせて下さい。

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