1.クラブ活動
4年生〜6年生を対象に、年間10時間のクラブ活動が始まりました。1学期に子ども達の希望を取り、18のクラブを設定しました。
- 時間帯は、毎回、金曜日午後の1時間。学年の枠を越えて異学年の子どもたちが集まって活動を楽しんでいます。担当は全教員です。
- 本校のクラブ活動の特徴は、参加するクラブを毎回変えてもいいことです。クラブのある週の火曜日の業間に希望を書き込みます。人数制限のあるクラブもあり、この時間になると職員室前は、まるでバーゲンに群がる買い物客のような混雑です。
- スポーツでは、バスケットボール、ドッジボール、卓球、野球、サッカー、テニス、体操(ダンス)、屋内スポーツの8クラブ。
- 文科系では、パソコン、調理、手芸、音楽、囲碁・将棋、工作、マンガ・イラスト、生き物、ゲーム、特設(毎回違う内容)の10クラブ。
- スポーツ系のクラブでは、基本練習やゲームが多いようですが、「屋内スポーツ」では、カバディや新聞紙ホッケーなどの珍しい種目をしています。また、「野球」は女子も参加できるようにソフトベースボールにしています。
- スポーツ以外でのクラブでも様々な工夫をしています。「パソコン」では名刺づくり、「手芸」は小物入れ作り、「調理」はドングリクッキー、「工作」は紙飛行機や木切れタワー作り、「音楽」はリコーダとミュージックベルを使った合奏、「生き物」は天神川の虫調査、「ゲーム」はテーブルゲームやカードゲーム各種、「マンガ・イラスト」では好きなキャラクターや自分自身をイラストしています。「特設」では、お絵かきロジックや写真(デジカメ)など。
- 活動内容・方法とも、今後変っていくこともあります。なかには、外部から講師を招いてお世話になっているクラブもあります。
- 子どもたちはクラブ活動をとても楽しみにしているようです。同好・異学年の集団の中で、自分の興味・関心を追求する。こんな活動を通して、子どもたちは自主性や社会性を養っていくのです。
2.授業参観から(1)
16日(木)に全学年の授業参観を行いました。今回は、「同和教育」をテーマに、保護者参加の授業でした。たくさんの出席、感想をいただきました。ありがとうございました。
お寄せいただいた感想の中から、いくつかを紹介します。
5年生 「ちがいのちがい」
世の中には様々な違いがあります。ニンジンが好きな人・外国人と日本人の扱いの違い・・・。それらの中には、「あってもいい違い」と「あってはいけない違い」があります。
「あってはいけない違い」について考えることを通して、よりよい社会について考えようとする授業でした。
○ カードを使ってグループ毎に「違い」について考えるという授業、おもしろく拝見しました。個性・国・文化のちがいと人権侵害を区別するのにかなり迷っている子どもも見られ、最近よく言われる「想像力の欠如」を垣間見たような気になり、ちょっとショックでした。
「わからん」で済ませてしまうのではなく、「もし自分がそういう立場になったとき、どう感じるか、それはどういうことなのか」を、わたしたち大人が、事ある毎に問いかけ、一緒に考えていかなければ子どもたちに響かないだろうと思います。
今の大人社会をクリアに見せられた感じです。人間・社会・自然・地球といった大きな視野が現代の日本人には足りないのかな?
6年生 「私にできること」
動く歩道でうずくまっている障害を持つ人を見たときどう行動するかなど、障害を持つ人との関わり方について、実体験や乙武さんやレーナ・マリアさんらの事例をもとに考える授業でした。
○ 実体験をつかった授業は、想像しやすくてよかったと思います。ほとんどの子どもたちが何らかの手段で助けたいと思ったことを大切に、次の勉強につなげてほしいと感じました。
私も春から仕事で体の不自由な方の世話をしていますが、知識や気持ちはあっても、最初は「どうしたいいかわからない」が正直なところでした。しかし、ノウハウを学び、実践の中で「自分の子どもたちと同じやん」と感じはじめ、今では毎日楽しく仕事をしています。体が思うように動かない人達も当たり前に暮らせる社会に早くしていきたと思います。
子どもたちもぜひ、次には実際に体験できることを企画してほしいと思います。
(つづく)