地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

鴻小だより 第29号

発行日:2003年10月21日
発行:伊丹市立鴻池小学校校長
溝淵 裕一 メール
文責:鴻池小学校PTA会長
李 国本 修慈


1.クラブ活動

 4年生〜6年生を対象に、年間10時間のクラブ活動が始まりました。1学期に子ども達の希望を取り、18のクラブを設定しました。

2.授業参観から(1)

 16日(木)に全学年の授業参観を行いました。今回は、「同和教育」をテーマに、保護者参加の授業でした。たくさんの出席、感想をいただきました。ありがとうございました。

 お寄せいただいた感想の中から、いくつかを紹介します。

5年生 「ちがいのちがい」

 世の中には様々な違いがあります。ニンジンが好きな人・外国人と日本人の扱いの違い・・・。それらの中には、「あってもいい違い」と「あってはいけない違い」があります。

 「あってはいけない違い」について考えることを通して、よりよい社会について考えようとする授業でした。

○ カードを使ってグループ毎に「違い」について考えるという授業、おもしろく拝見しました。個性・国・文化のちがいと人権侵害を区別するのにかなり迷っている子どもも見られ、最近よく言われる「想像力の欠如」を垣間見たような気になり、ちょっとショックでした。

 「わからん」で済ませてしまうのではなく、「もし自分がそういう立場になったとき、どう感じるか、それはどういうことなのか」を、わたしたち大人が、事ある毎に問いかけ、一緒に考えていかなければ子どもたちに響かないだろうと思います。

 今の大人社会をクリアに見せられた感じです。人間・社会・自然・地球といった大きな視野が現代の日本人には足りないのかな?

6年生 「私にできること」

 動く歩道でうずくまっている障害を持つ人を見たときどう行動するかなど、障害を持つ人との関わり方について、実体験や乙武さんやレーナ・マリアさんらの事例をもとに考える授業でした。

○ 実体験をつかった授業は、想像しやすくてよかったと思います。ほとんどの子どもたちが何らかの手段で助けたいと思ったことを大切に、次の勉強につなげてほしいと感じました。

 私も春から仕事で体の不自由な方の世話をしていますが、知識や気持ちはあっても、最初は「どうしたいいかわからない」が正直なところでした。しかし、ノウハウを学び、実践の中で「自分の子どもたちと同じやん」と感じはじめ、今では毎日楽しく仕事をしています。体が思うように動かない人達も当たり前に暮らせる社会に早くしていきたと思います。

子どもたちもぜひ、次には実際に体験できることを企画してほしいと思います。

(つづく)


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