1.第1回学校評議員会
6月2日(月)、第1回目の学校評議員会を開きました。(第8号参照)
はじめに、校長が「平成15年度の学校教育目標」について説明。今年は、「心身ともに健康で 人間性豊かで 意欲的に学習する子どもの育成」としています。
この背景には、先日来の「鴻小だより」で書いている今の子どもたちの育ちに関する問題意識・危機感があります。特に、人間関係・コミュニケーションなどの力を育てていきたいと考えています。
次に、評議員の方の質問に回答。
@ いわゆる「ゆとり教育」の現状
子どもたちにとっては、土・日の連休や教科の時間数の削減・学習内容の精選などが行われましたが、教師の側では、土曜日がなくなったことでかえって忙しくなったとの実感が強くあります。ノートや作品の点検、教材の準備などの時間が確保しにくくなったようです。
A 小学校と中学校の連携
小学生の中には「中学校は怖い・厳しい」という声が根強くあります。中学入学後の不安を少しでも軽くするため、様々な取り組みがあります。子ども向けには、オープン・ジュニア・ハイスクール(11月)、出前授業(中学校の先生が小学校で授業)など。その他にも、教師同士の連絡会、PTAの連絡・交流会などがあります。
B 教師の校務分掌
教師の中心的な仕事は授業と子どもの作品の点検・評価、学級経営、生活指導などですが、その他にも様々な分掌を担当しています。校内では教育課程・生活指導・学習指導・研究など70余りの分掌(複数の教師が一つの分掌を担当している場合もある)、12の各種委員会、市内の担当者会(市内出張)も一人が1〜2担当しています。
授業以外にも結構忙しいんです。
次に意見交換。
新学習システム(1年生の複数担任)、セクハラ・虐待、喫煙と禁煙教育、自転車の指導、校長へのメールなど。様々なご質問とご意見が出ました。
次回は9月ごろに開催することになりました。
2.セクハラ・人権相談窓口の設置
昨年の夏、伊丹市内の教員によるセクハラ事件が連続して起こりました。それ以来、研修会を持ったり教職員一人一人の意識を高めるなど、再発防止に取り組んできました。
この度、伊丹市教育委員会が「セクハラ・人権相談窓口」を増設したことに伴い、学校も相談体制を整備しました。
校内組織 779−7791
・相談窓口担当 寺地養護教諭
・拡大窓口会議 校長はじめ5人
市教委の組織 780−2484
・相談窓口 総合教育センター相談部
・拡大窓口会議 各課長・心理相談員
電話相談(匿名も可) 772−6171
被害者・告発者から「窓口担当」に相談があったときは、拡大会議で事実確認と手だてを相談します。具体的には、心理相談員などの専門家による心のケア、管理職や同僚による心のケア、是正委員会への報告などです。
是正委員会では、指導案件か懲戒案件に分類して、必要な措置を講じます。
被害者(児童・保護者・職員)は、学校、市教委、または電話相談のいずれでも自由に活用して下さい。
ただ、子ども同士のいたずらのような比較的軽い問題は、生徒指導の一環として指導します。
校長や担任もいつでも相談を受けますが、これが忙しいようでは大変です。
3.メールをいただきました(6)
名前の呼び捨てについて
1年生の保護者からのメールで、相手の苗字を呼び捨てすることについて書いたありました。わが家にも1年生の子どもがいますが、親しいお友だちの間では呼び捨てで呼び合っています。私はそれでよいのではないかと思っています。
私が子どもの頃は、先生は生徒を呼び捨てでしたし、生徒同士も呼び捨てかニックネームで呼んでいました。今思えば自然で気持ちよかったと思います。
今は担任の先生は男の子にまで『君』ではなく『さん』で呼んでいるようで不自然な気がしてなりません。
名前の呼び方なんてコミュニケーションをとる意味で、変なあだ名以外ならそれぞれで良いのです。
それより大切なのは、暴言や他人を傷つけるような言葉を使う子どもを指導することだと思います。手や足まで出る子もいると聞きます。これは学校の先生以前に家庭での環境や教育の問題が多々含まれていると思います。傷つける方も傷つけられる方も、周りがその時どう対処していけば良いのか、今後の課題になるのではないでしょうか。
今の学校での「さん」付けについては、「君」は目下の者に対するときの表現(教師と児童は対等と考える)、それから不必要な男女の性別役割意識を持たせないように「さん」付けしている教師が多いようです。(溝淵 裕一)