1.学校評議員を設置
今学校は「開かれた学校づくり」が求められています。本校でも昨年は、ホームページの開設、「鴻小だより」による情報提供などとともに、学校評議員を設置しました。
今年も次の6名の方々に引き受けていただき、学校評議員を設置しました。
@ 青山 弘枝様(青少年補導委員)
A 荒西 元秀様(鴻池地区社協会長スポーツクラブ21鴻池会長)
B 竹田 鈴恵様(施設開放委員、元PTA役員)
C 南 美貴子様(保護者、俳優)
D 山下 功太郎様(雪印乳業株式会社関西チーズ工場総務課長)
E 李国本修慈 様(PTA会長)
学校評議員の方々には、校長の求めに応じて鴻池小学校の教育について意見を述べていただきます。何かを決定したり、役割を分担して何かを実行したりするものではありません。いわば「学校モニター」のような役割です。
6月には1回目の会合を開く予定です。出た意見などは「鴻小だより」で紹介していきます。また、学校評議員以外の保護者からのメール・手紙なども歓迎します。遠慮なくお寄せ下さい。
2.修学旅行・こぼれ話
@ 広島で折り鶴を捧げましたが、その時に学校名を登録しておきました。早速、広島市市民局平和推進部から礼状が届きました。「折り鶴データベース」に鴻池小学校の名前が記録され、後生に残されることになりました。
A 出発前に保護者から「子どもたちを新幹線の喫煙車に乗せない方法はないか」という要望がありました。
今回は、往路では5号車は中学生の団体が乗っていましたが、6号車で2人、復路では6号車で3人、7号車で2人が喫煙していました。
ツーリストの話では団体で禁煙車を確保するのは無理だとのこと。JRに問い合わせたところでは、禁煙にすることは考えていないとのこと。
結局のところ、今後ともJRに強く要望していくしか方法はなさそうです。
3.『平然と車内で化粧する脳』
最近、子どもたちの育ちについて関心を持っていますが、こんな内容の本を見つけました。『平然と車内で化粧する脳』(澤口俊之・南伸坊著、扶桑社)です。
最近の女子高生は、「電車の中でスカートをいきなりミニにたくし上げる、ホームで着替えをする、便所のそばの地べたに座って菓子パンを食べる(それもゴミ箱にもたれて)、包んでいたセロファンに関心を払わない(つまり捨てる)」 女子高生に限らず、若い女の子も「電車の中でメークする、携帯電話で思いっきり私生活をぶちまける・・・」
完全に自分の世界に入り込んでしまっている。自分が見られているという意識がない、当然、回りの人たちにどう思われるかなんて思いも及ばない。
別な本によると、彼らは町中も車中も自分の空間だと思っている。つまり、自分の個室の延長だと認識しているんだそうです。
だから、通行人の邪魔になろうが、ゴミを散らかそうが自分の勝手。というより、反対に「なぜ自分の空間に他人が侵入してくるのか」と思っているそうです。
澤口氏によると、「非常にシンプルな答えがで出る。彼らは周りを気にする脳の働きが機能していない。一種の脳機能障害だ。そもそも周りの目を気に「できない」というのは、ある脳部位のダメージによって起こる典型的な症状の一つ」だそうです。
「ヤマンバギャル」は、顔は黒く、目の周りと唇が真っ白、髪も真っ白な異様なメークをする。他人と違う格好で目立ちたいのに、グループ内では同じ格好をする。世間が狭いんだということ。 このように「日本人が恥知らず」になったのは、戦後の社会環境の激変(食生活や家族・近所の人間関係など)によるところが大きいが、その変化にしつけや教育が追いついていないことによる。情緒的な脳が未成熟のまま、未熟な人間が育っているということになる。
ヒトの社会関係は複雑だから、25才くらいまでは脳は発達する。「恥」は高度な脳の働きを要求するので、必要な時期に必要なしつけをしておかないと本当に脳にダメージが来る。
社会の規範、倫理観などはみんなが共有するからこそ成り立っている。だから社会の規範を植え付け、共通の価値観を共有できるようにしてやるのがしつけなんだということ。理屈以前ということもあり得る。
学ばなくなった脳は、刺激や快感をもとめる。だから、遊ぶ金ほしさに犯罪を犯すことも平気なんだ。
人間の子どもは多様な社会関係の中で、もみくちゃになって育つ方がいい。今のように核家族で、両親だけに子育ての負担がかかっているのは望ましい状態ではない。
いかがですか。一緒に考えてみませんか。