地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

鴻小だより 第7号

発行日:2003年5月13日
発行:伊丹市立鴻池小学校校長
溝淵 裕一 メール
文責:鴻池小学校PTA会長
李 国本 修慈


1.修学旅行

 先週8日(木)9日(金)は、6年生の修学旅行(広島・宮島)でした。

 1日目は朝から雨。出発式はランチルームで行いましたが、バスに乗る頃には「どしゃ降り」。8時に学校を出発。

 新大阪に向うバスの中ではガイドさんのクイズに熱中。しかし、渋滞に巻き込まれ、バスはなかなか進みません。千里から御堂筋線に入る頃には9時を回ってしまい、9時58分の新幹線に間に合うかどうか、不安になってきました。

 9時10分になって、添乗員から「バスを降りて、桃山台の駅から北大阪急行で新大阪に行く方が良い」との提案。結局、桃山台9時30分の電車で、新大阪着が9時40分、新幹線ホームに上がったのは9時48分でした。

 新幹線の中ではさっそく歩き回っています。トランプを拡げる子もいました。子どもたちはトイレが好きですね。新大阪から姫路を過ぎてもトイレ前に行列。また、広島まであと15分になって福山を過ぎたあたりでも行列。「反対側にもあるよ」と教えてあげたら「あっちは7号車の人のトイレだから」との返事。

 新幹線は予定通り11時29分に広島に到着。空は晴れていました。

 広島は晴れ上がり、爽やかな初夏の風が心地よく感じられました。

 原爆ドームを見て、原爆の子の像に折り鶴を捧げ、セレモニー。他にも多くの修学旅行生が来ています。ここでの歌は6日の児童朝礼よりもしっかり歌えたと思います。

 13時からは被爆者・牧野さんのお話。15歳の時に被爆。青白い光と猛烈な爆風を浴びた、崩れてきた工場の柱の下敷きになった、町から火柱が上がっていた、黒い雨に遭ったなど。

 その後は資料館を見学して、バスで宮島を目指します。

 16時のフェリーで宮島に渡りました。この頃には風が冷たく感じられました。宮島では鹿がお出迎え。ホテルに入って、18時に夕食。手巻き寿司、広島焼きなど。

 今の子は食事に時間がかかるんですね。私たちが15分くらいで食べるところを30分経っても料理は減りません。

 子どもたちだって食事を食べないで違うことをしているわけではないんですが、なかなか食事が進みません。(学校の給食でも同じです。)

 結局、@口の中でしっかり噛めない、噛む力が弱い A途中で違うことをすると、噛むのが止まっている。同時に2つのことができない のではないでしょうか。(保護者の皆さんのご意見をお聞きしたいものです。)

 18時50分からは、待ちに待った「買い物」の時間。班単位で出かけます。

 商店街をはずれると「厳島神社」に入ります。朱色の鳥居がライトアップされ、この日は干潮のため、歩いて鳥居まで行けました。山本先生が立ち番をしながらビデオを撮っています。

 買い物は、やはり「もみじ饅頭」と小物のアクセサリーに人気が集まります。子どもたちもなかなかしたたかで、「あちらの店は安いよ」「ここでは○○円まけてくれた」などと情報交換しています。

 この時間帯、どこの学校も買い物に出て来ていますから、大混雑。ざっと見積もって3000人は買い物していたのではないでしょうか。木村先生も子どもたちに囲まれて大人気です。

 ホテルにもどって就寝準備。9時30分には「消灯」。「消灯」を寝ることと理解していない子がいたようです。

 男子は割と早く寝付いたようですが、女子はなかなか静かになりません。先生の見回りの間を縫っておしゃべりに花が咲いていました。結局、朝まで寝なかった子もいたようです。

 第2日目は朝から快晴。予定通り、徒歩で厳島神社を見学。少し時間があったので境内(と言っても海ですが)で自由行動。この日の朝も引き潮で鳥居まで歩いて行けそうでした。アサリ獲りに来ていた人に、アサリや魚、カニのいる場所などを教えてもらった子もいました。貝が動くのを見て不思議がる子も。また、そばを流れる川の欄干に捕まって渡ろうとして水にはまった子もいたとか。

 水族館では9時30分からアシカショーを楽しみ、その後、ペンギンの散歩について歩きました。

 午前中はゆったりとした日程です。昨夜寝ていない子の中には、ここでコックリする子もいました。

 フェリーに乗る前、鹿におみやげのもみじ饅頭を食べられた子がいました。

 その後予定通り、13時49分広島発の新幹線、新大阪からバスで、予定より早く16時20分に学校に到着しました。お出迎えありがとうございました。

 今回の修学旅行では、何よりも全員無事で、大きなケガがなかったこと、お世話になったホテルやバスの乗務員などに対する礼儀・マナーなどが良かったと思います。

 でも、「しおり」を見て、次を考えて行動することは今ひとつでしたね。次の行事では6年生としての自覚を期待しています。


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