地域生活を考えよーかい

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鴻小だより 第2号

発行日:2003年4月15日
発行:伊丹市立鴻池小学校校長
溝淵 裕一 メール
文責:鴻池小学校PTA会長
李 国本 修慈


1.平成15年度・学校教育目標

 新学期が始まって1週間。新しい先生と新しい友だち、学級づくり・学習・活動が進んでいます。

 さて、平成15年度の学校教育目標とめざす子ども像を次の通り定めました。

学校教育目標
心身ともに健康で 人間性豊かで 意欲的に学ぶ子どもの育成

めざす子ども像

T 考える子(自己学習力)
 @ 基礎学力を身につける
 A 意欲的に学習する
 B 学び方を身につける
 C 自己表現を工夫する
 D 自分の良さを伸ばす

U 助け合う子(社会性)

 @ 社会のルールを身につける
 A 友だちの良さを認める
 B 進んで協力する
 C 思いやりの心を持つ
 D コミュニケーションを大切にする

V がんばる子(心の教育)

 @ 健康な心身をつくる
 A ねばり強く取り組む
 B 美しいものに感動する
 C 失敗を恐れないで挑戦する
 D 幅広く体験活動に取り組む

 今の子どもたちは、表現や情報機器は得意で、意外と他人に優しいなどの長所がありますが、反対に、問題点もいろいろと指摘されています。すぐに疲れる、ケガや骨折が多い、人間関係が築けない、我慢できない、すぐに心が傷つくなど。これらの傾向は大人にも見られます。

 これは現代日本の大人社会の現状の反映であると思います。特に、人間関係体験・コミュニケーションが不足していること、日本独特の集団への同調圧力が強いため、他人と違ってはいけない、目立ってもいけない、失敗が許されないなどの意識が強く、日常的に、精神的に疲れることが多いと考えられます。

 そこで、今年度は学習や活動を通して、健全な集団づくりをすすめ、健康な心身、学ぶ意欲、コミュニケーション能力の育成を大切にしたいと思っています。

 今後、機会あるごとにこのようなことについて触れていきたいと思っています。ご理解とご協力をお願いします。

2.入学式から

 4月8日(火)は本校23回目の入学式。緊張したなかにもどこか誇らしげな94名が入学してきました。 入学式では、@挨拶をしましょうA先生や友だちの話をよく聞くB友だちと仲良くしましょう の3つを話しました。

 25分の式の間、椅子にきちんと座っている子も多かったのですが、足をぶらぶらさせる子、中には後の子とつかみあいを始める子も見られました。幼稚園と違って小学校では集団で行動することが多くなります。早く慣れてほしいものです。

 式の後、来賓の方々の感想や職員の声を集めてみました。

@ 式の前、受付を済ませた子は教室に入って来ます。きちんと座っている子もいれば、早速ウロウロする子もいます。教室で返事の練習をすると、はっきりできる子が多かったそうです。

A その一方で、早くも8時30分ごろに着いた子もあり、先生に「何で待たなあかんねん。遊んでていいか?」と聞く子。「大きな栗の木の下で」の練習を始めると「無理やり踊らせるんか」と言う子もいたとか。

B 何より目立ったのは、保護者のビデオ。1年生が入場した後、来賓席・教員席の前、ステージの脇まで移動してきて、我が子を写そうとする保護者が多くいました。式が始まると元の席に戻る人もありましたが、式の間ずっと前にいた人も。

 式の雰囲気が台無しです。我が子の姿を追うあまり、「時」と「場」が見えなかったのでしょう。

C また、対面式で1年生がステージ前のひな壇に並んだ時、1年生と在校生の間にビデをを持った保護者があふれ、なかなか式が始められなかったとか。児童会の役員も大弱りでした。

D そう言えば、保護者席の後の方では式の間ずっとおしゃべりをしていたお母さんがいたとか。昨年も授業参観の時、教室の後ろや廊下でずっとおしゃべりしている保護者がいましたね。

E 式後の教室では、担任の話はよく聞いてくれたそうです。しかし、解散したあと、きつい言葉で我が子を叱っていた保護者がいたとか。子どもにはていねいな言葉遣いを教えてあげたいものです。

3.ミニ・ニュース

@ 身体測定が始まりました。保健室の体重計の片面はカバーをかけ、子どもから見えなくしています。2年生くらいから体重が増えるのを喜ばなくなり、6年生くらいになると極端に嫌がるそうです。

A 本校のウサギ小屋には12羽のウサギがいます。この春休みに赤ちゃんが生まれましたが、すぐに死んでしまいました。これは、生まれた直後に子どもたちが押し掛け、さわったので人間のにおいが付き、親が育てるのを放棄したためです。気をつけましょうね。


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