地域生活を考えよーかい

地域生活を考えよーかい

第4回学校・地域支援連絡会
医療的ケアを要する生徒の進路に向けて

せんだって行われた宝塚市立養護学校における学校・地域支援連絡会でのお話し内容です

作成日:2008年1月23日(水)
掲載日:2008年1月30日(水)
分責:特定非営利活動法人地域生活を考えよーかい

  1. しぇあーど…ケアの分かち合い、地域での支えあい、助け合いを基本的(であると思う、そう在りたい)な理念として、全ての人が、極普通に暮らせる地域作りを目指しています。[こうのいけスペース見学にいらっしゃったみなさんへ]
  2. 2003年4月に伊丹市へ。それまでは、尼崎市南武庫之荘における「活動」。拠点として2000年9月〜「地域共生スペースぷりぱ」。
  3. 社会福祉基礎構造改革の流れの中で、希望と翻弄と疑問と。
  4. 活動(事業)として、a.居宅介護b.移動支援、c.日中一時支援d.緊急一時保護者制度e.訪問看護f.移送サービスg.自費サービスe.相談f.その他。常勤雇用者数が直接介護職10人、事務職2名、非常勤雇用者数が15名程。
  5. 伊丹市の人口=19万5千人弱(2008年1月)。宝塚市は21万人程。比較的、顔が見える人口数?。
  6. 伊丹市における重症心身障害児といわれる方々の卒後の状況…市立身体障害者デイサービス(生活介護:社協運営)、小規模作業所(ポポ、クレヨンなど)にて、ほぼ週5日の日中活動機会は確保されていたが、昨年度あたりから崩れつつある。現在、市立身体障害者デイサービスの増築計画あり。昨春卒業した方(2名)については、週2日をデイサービス、残り3日を「こうのいけスペース」(しえあーど運営)で過ごされる。[こうのいけスペースでの取り組みについて]
  7. 活動内容については模索中…きめ細かな支援プランは作れず。卒後も学校を利用しての活動を行ったりしている。重症心身障害といわれる方々の日中活動の場を今後創っていきたい。
    ※尼崎市武庫之荘の「ジャムルガ」や、西宮社協「のまネット西宮」による「地域活動」のような。
  8. 伊丹市における重症心身障害といわれる方々の利用できる居宅介護事業所は、数箇所あるが、「預かり(日中一時支援)」、「宿泊(短期入所、緊急一時等)」は、しえあーど(こうのいけスペース)のみ。
  9. 更に、医療的ケアを必要とされる方については、皆無。阪神南圏域(尼崎市・西宮市)においても、しぇあーどに利用依頼されるケースが少なくない。
  10. 訪問看護…基本的には、居宅介護と同様、または併用で、看護師が訪問するということ。それ以外(以上)に、包括的な支援=相談、他機関との連絡調整等→マネジメント(相談支援)体制が整っていない為ともいえる?。利用負担及び利用回数(時間)の問題など。
  11. 収益事業(営利)法人としての「しぇあーど」と特定非営利活動法人としての「地域生活を考えよーかい」があり、地域のお祭りへの出店、地区社協、自治会、PTAへの協力、伊丹市立鴻池小学校区においては、社会福祉法人「杉の子」、伊丹養護学校があり、それぞれの催し等への参加・協力等を行っているが、なかなか余裕はない。
  12. 長期の「ステイ(宿泊)」は、伊丹市においては困難。しぇあーど(こうのいけスペース)でも数日程度のステイはお受けできるが、長期のステイは困難。阪神南圏域の重症心身障害児施設が選択肢となるが、受け入れ及び利用促進が進まない現状があり、我々訪問看護が入る等で、少しずつ利用頻度は上がっているが、充足とは言えない。未だ人工呼吸器使用の方は、利用できない。
  13. 伊丹市には、重症心身障害といわれる方々が利用できる「生活ホーム」あるいは「ケアホーム」は無い。現状の、自立支援法による「ケアホーム」では、重症心身障害といわれる方々の暮らしは支えきれないと考えています。6で述べた市立デイサービス増築計画の際にも、「短期入所」事業を取り入れるという希望はあったが、成し得ず=コストが全く合わないとの理由。むしろ「ケアホームありきではない」発想と、今後の法の見直しにおける働きかけが必要か?。
  14. その他…

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