障害の有無にかかわらず、さまざまな人が地域の仲間として共に暮らす、インクルーシブな社会。そのインクルーシブな社会の実現をはばむ一番の問題は、当事者も含めた私たち自身の心にある「○○の条件を満たさない人が健常者と同じ場で過ごすことは無理」といった思いこみではないでしょうか。
これまで当たり前とされてきた社会のあり方を見直し続けること。思いこみを捨てて、前へ踏み出すこと。それは、私たち全員の課題です。
今回企画した「インクルーシブ教育セミナーin西宮」では、医療的ケアを必要とする子どもたちに注目します。
今春、隣の宝塚市では、人工呼吸器を必要とするMちゃんが地域の小学校への入学を果たしました。また、大阪府では、100名以上の医療的ケアを必要とする児童が地域の学校で学んでいます。
そして今、西宮でも、医療的ケアを必要とする児童が地域の小学校への就学に向けて頑張っています。
その、「地域の学校でみんなの仲間に入り、共に学びたい」という声を、私たちはどう受け止めるのか。箕面市から、地域の小学校の4年生で人工呼吸器を使用している巽康裕くんとそのお母さんをお招きし、学校生活の実際についてお話をうかがいながら、西宮市の現状と課題を共有したいと思います。
2016年4月から障害者差別解消法が始まり、学校や地域社会のあらゆる場面で合理的配慮の提供が求められます。時間がかかっても、みんなで知恵と力を出し合って、どんなに障害が重いとされる人たちであっても、学校や地域社会で、かけがえのない個人として、みんなの中で共に暮らせる西宮を実現させたい、そのような想いで今セミナーを開催いたします。
多数のご参加をお待ちしております。
日時: | 2016年1月23日(土)午後1時30分〜4時30分 |
場所: | 西宮市総合福祉センター 別館B1・B2 |
ゲスト: | 巽康裕くん(小学4年生)とお母さん(大阪府箕面市) |
資料代: | 300円(当日集めます) |
申し込み: | 不要 |
主催: | 医療的ケア応援団 |
協力: | 西宮市肢体不自由児者父母の会・一般社団法人西宮市手をつなぐ育成会・障害のある子を持つ親の会「ゆうきっこクラブ」・バクバクの会〜人工呼吸器とともに生きる〜・西宮市難聴児親の会・NPO法人にしのみや次世代育成支援協会(NOBARS)・兵庫県LD親の会「たつの子」 |
後援: | みやっこ会議(西宮市地域自立支援協議会) |
連絡先: | メール ikeaouen@gmail.com 医療的ケア応援団 |
*『医療的ケア応援団』は、日常的に医療的ケアを必要とするお子さんとそのご家族を応援しよう!と考えた有志が集まり、2013年春、結成した集団です。
きっかけは、肢体不自由児者父母の会の母たちが、みやっこ会議(西宮市地域自立支援協議会)こども部会の視察に参加するにあたり、事前調査のため、医療的ケアが必要なお子さんをもつお母さん方から、聞き取り調査をしたことでした。
そのときメンバーは、医療的ケアを担うお母さんたちの過酷な現状を知り、少数派ゆえの情報不足や孤立、社会に声を上げるルートの少なさに気づきました。
そこで、『まず同じ立場の当事者同士、世代を超えてつながってもらおう。そのお手伝いなら私たちにもできるのではないか』と考え、応援団を結成して、医療的ケアを担う当事者の皆さんに呼びかけて交流会をはじめることにしたのです。
これまでの交流会では、お子さんの年齢が3才から37才まで、世代を越えて毎回約20家族あまりの親御さんと応援団が集まりました。 交流会を重ねるごとに、応援団として参加してくださる方も増えています。団員は、交流会の場の設定や記録、連絡、雑用係で、当事者のみなさんと一緒に、どうしたらみんながのびのび生き生き暮らせる西宮になるのか、考えています。
今後も毎年2月・6月・10月に交流会を予定しています。ご家族の医療的ケアをされている方も、その方たちを応援したいという方も、どなたでも参加大歓迎です。
医療的ケア交流会WITH応援団に関するお問い合わせ・参加申込みは、下記アドレス宛にメールでご連絡ください。ご連絡先をお伝えくだされば、日時・会場等、詳細が決まり次第、ご案内をお送りいたします。
ikeaouen@gmail.com
*上記アドレスより返信いたします。迷惑メール対策をしておられる方は、上記アドレスからのメールが受信できるように、設定をお願いします。
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インクルーシブ教育セミナーin西宮 障害が重いとされる人も地域で共に学び共に暮らす西宮に!!