地域生活を考えよーかい

放課後活動を考える

千葉放課後連ニュース 2003/3/23号

掲載日:2003年4月1日
作成:NPO法人あかとんぼ福祉会理事長
千葉放課後連事務局長 松浦俊弥
(千葉県立四街道養護学校教諭)


 昨日、健康福祉千葉方式を応援する人々の集いが千葉市で開催されました。千葉放課後連も後援し、会長と事務局長で参加しました。それ以外にも何名かの会員さんが見えられていました。ご苦労様でした。

 会場は大勢の熱気に包まれ、県内の高齢者、児童、障害者福祉の関係者が集まり、知事も3時間の会に最後まで参加してなかなか面白かったです。
ここで詳しい報告をすることは省きますが、障害児の放課後活動に関する件としては、2003年ちばアクションプランで「高齢者、障児者、児童」が共に利用できるデイサービスの計画に22団体の事業者が手を挙げた、という報告が県の福祉政策課長からありました。
具体的にどういう内容のものなのかはまだわかりませんが、おそらく既存の高齢者施設デイサービスを障害児者も利用できますよ、といったものだと思います。
これについては評価を急ぐことはできないと思います。特に放課後活動に関して言えば、地域に障害児を預かってくれる高齢者の施設があるからそれでいい、ということはいえないでしょう。
デイサービスととしてはそれでよいのかもしれませんが、放課後活動の目的とは著しく離れているような気もします。じっくり検証していかなければなりません。

 質問コーナーでは、一昨日に千葉放課後連ニュースでおはかりしたような内容を、時間の都合でかいつまんで知事に話しました。知事自身は、国に放課後活動への理解を求める際、県行政と連携しても良いのではないか、という見解があったようですが、最終的には現場の判断であるようで、福祉政策課長に「大丈夫でしょ?」と働きかけていました。
これで「知事は了解した」ということで障害福祉課と共に国に要望書などが出せると思います。5月に千葉放課後連の臨時総会を開催したく考えていますので、その場で全国組織への参加の仕方や千葉放課後連として国に要望書を出す話などをまとめたいと思います。
なお、本当に短い時間しかなかったので、他の方から事前に「補助金が少ないことを訴えて」などの要望がありましたができませんでした。申し訳ありません。
ただ、ロンの家の小出さんから「運営費が本当に苦しい」という趣旨の発言があり、知事も真剣に聞いていましたので、実情を多少はご理解いただけたか、と思います。

 千葉放課後連ニュース3/21号の追加ですが、県障害福祉課との懇談の最後の方で、福祉課副主幹の田村さんから「養護学校で放課後活動を展開することについてはどう考えるか」というものがありました。
千葉放課後連としてはそれも選択肢の一つとしながら、やはり「第3の生活の場」という目的を考えれば、学校外でやるのが理想ではないか、と話しました。
しかし、教育行政や学校と関係を持っていくことは千葉放課後連にとっても大きな課題の一つでありますので、県庁際にいまだ設置されている「障害児の放課後を考える連絡会議」(障害福祉課、児童家庭課、県教委による横断的組織)を再度開催し、そこに千葉放課後連も参加して話し合おうじゃないか、と提案したところ、即答は避けましたが、福祉課もまんざらではなさそうでした。
今年の7月あたりには、ぜひ特別支援教育課と話し合いをしてみたいと考えています。

 放課後連・東京より連絡があり、4月に東京、千葉、埼玉の放課後活動関係者で全国組織結成までのプロセスを話し合おう、という機会がもたれることになりました。
また6月15日(日)には何らかの会をもって、3都県のみなら可能な範囲で全国の関係者に集まっていただき、準備会を設立してはどうか、という予定になってきています。いよいよ動き出してきました。

 全国的にも千葉においても、2003年はターニングポイントになるかもしれません。がんばりましょう!


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