しぇあーど及び考えよーかい関係者みなさまいかがお過ごしでしょうか?
お知らせしたいコト・モノはいっぱいながら、3ヶ月振りの会報となってしまいました。
季節は真夏に突入ということで、今年は例年以上の猛暑で、なにかと大変ですが、そんな中、できる限りで、みなさんの暮らしのお手伝い、と言うか、共に楽しく過ごせることを願いながら日々の活動を、、と思っています。
☆お出かけ企画が無事終了しました
さて、しぇあーどスタッフが作ったお出かけプランですが、6月には王子動物園、7月には交通科学博物館と、無事終了いたしました。
ご参加いただいた多くの方々(参加希望されながらできなかった方も…スイマセン…)と、ご協力いただいた皆様へ心から感謝いたします。
8月8日(日)には、「そーめん流し大会」も行われました。
今後も、少しでも多くのお楽しみ機会が作れれば(スタッフによる)と考えていますので、お楽しみにしてください。
脆弱な体制で段取等に不備がありますが、今後ともよろしくお願いいたします。
☆ 九月の企画は以下の通りです。
日時 | 9月25日(土) 9:30〜17:30 |
行き先 | 大阪市天保山 「海遊館」 |
募集人員 | 5名(尚この日の他の利用は、お断りさせていただきます) |
参加費用 | お一人5000円(入場料・食事代・往復送迎費・介助者含む) |
締め切り日 | 8月20日まで お問い合わせは 溝辺・井之上まで |
(応募多数の場合は、抽選にて決めさせていただきますので、ご了承下さい。) |
☆しぇあーど設立から一年で考えたこと
2003年4月、それまでの尼崎での活動を糧に、自らの暮らす街で、いわゆる生活支援と言う名の事業(活動)を行う(行おう)、ということで、一年間と少しが経過したのですが、なかなか「支援」という言葉に対しての自らの取り組みの不備さばかりを感じる日々(毎日)です。
おそらく間違いなく(とっても変な言い回しですが)「ある」と思われた「生活支援に対するニーズ」が、やっぱり、ここ伊丹市にも潜在的に存在していたということ。
そういったニーズに対し、やはり、なかなか応えられない地域社会(市民、事業者、行政等を指します)が存在し、その結果、我々のような事業所への一極集中が起こり、更に高まる(と言うより、既にあった潜在的な)ニーズに対応するよりも、むしろ理念から後退していく社会を目のあたりにし…。
何を言わんかや…なんですが、支援費制度ひとつをとっても、その理念は何処へ行ってしまったのかしら?と自らの目や耳を疑うことばかりのようにも思えます。
ただ、私どもは、支援費制度下の一事業所として、こういった活動を行っている訳ではなく、何もない(諸制度等を指します)ところにも、様々な(ハンディを持った、又は持たらされた)方々が、自らと同じく暮らしているということを認識し、そこをきっちりと、「支える」というよりも、「極当たり前に、ともに暮らせる街(地域)創りを…」と考えています。
要するに、支援費制度のみで、みなさんの暮らしが支えられる筈もなく、また、それのみに依存しているような活動体であってはいけないということを痛切に感じた一年間でした。
では、今、何が必要なのかを自らに問うてみた時、未だに人(特にしょうがい児・者と言われる)の生活(暮らし)を「支援」しようなんてことを実践しようとすれば、多大な労力(時間と気力と体力かな?)を必要とし、かと言って、それを共に実践していこうというマンパワーというものも、そうそう簡単にあるものではないということに気づくところで、やっぱり、そんな思いのある(もしくは、持てる)「人」を育てていく(もしくは見つける…ってなことは可能なんでしょーか?)ということが必要なのかな…と思うこの頃です。
木の葉の船のような支援費制度、しかも、それに乗っかかりきっている自らを省み、制度のみで築く「生活支援」ではなく、「人が創る生活支援」のようなモノを育んでいきたいと改めて感じた一年でした。
☆ これからの活動について
さて、これからのしぇあーど・考えよーかいなんですが、一年近く、おおよそ曖昧なまま始まった支援費制度に翻弄されながらも乗っかかり続けてきた訳ですが、その(サービス提供の)質を見ても不備なことばかりであったと痛感しています。
その原因(及び要因・誘因)は様々ながら、溢れ出るニーズに対し、自らの許容量(体力)以上の対応をしていたことも、そのひとつであると考えています。
それなりに肥大化した組織も、ぼちぼちと(いやいや、早急に)、その安定化(健全化というのでしょうか?)も図らねばなりません。
とんでみない(いろんな意味で)現実との中で交錯してきたモノ(我が事業所の在り方を指します)も、ようやく少しばかり整理がつき、目処が立つようにもなりました。
そこで、今後、活動団体として、以下のことに重点を置き活動していくことと共に、みなさんへの理解もお願いしながら、変更していきたい部分を挙げてみます。
- これまで同様、医療的ケアを要するなど、ハイリスクといわれる方々にとって、利用しやすい活動団体としていきます。
- しょうがい児・者といわれる方々の放課後・休日活動の保障へ向けての取り組みに重点を置いていきたいと思います。
- 地域にある事業者への活動(事業)支援(こうのいけスペースでの居宅介護事業者さんへの研修制度等)をこれまでより一層積極的に行っていきたいと思います。
- 小規模団体、当人又は家人の方の活動 (起業) 支援を行っていきたいと思います。
- マンパワーの確保、質の高い支援者の養成研修事業を行います。
以上のようなことを考えています。
更に、一年間と少し、走り続けたこともあって、いろんな意味で多くの点を整理していく必要も実感していまして、これまで無休というカタチで、サービス提供させていただいてきましたが、9月からはお休みの日を設定させていただこうと考えています。
なにかとご迷惑おかけしますが、そのお休みの時間を、私個人の心身共の充電と上記活動への準備に充てたいと思っています。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
☆ 9月のこうのいけスペースのお休み日時は
以下のとおりです
☆ 1日(水) 5日(日) 19日(日) 30日(木)
☆ しぇあーどスタッフも新たな面々が加わりました。主な常勤スタッフです
- ★ 滝内 あや
- …いわゆる管理者。こうのいけスペース201に居ます。
- ★ 畠中 希代子
- …よーやく一年。重心などといわれる方々の頼もしい支援者だと思います。
- ★ 原田 久美子
- …超少数派といわれる方々の支援者として活躍してくれると思います。
- ★ 溝辺啓二
- …少ない男性スタッフとして、こうのいけの中心的役割を担ってくれてます。
- ★ 井之上勇二郎
- …ぼちぼち一年で、アンパンマンも活躍の場に広がりをみせてます。
- ★ 松平京子
- …最も若く(他が…)、優しい事務のおねえさん(ヘルパー資格も取得)です。
- ★ 古家節子
- …おちゃめなさざえさんも水を得たアシカ、ではなく、魚のごとく大活躍。
- ★ 松村かおる
- …オールマイティに駆けずり回る、明るいおねーさんです。
- ★ 和田きよみ
- …この夏からこうのいけの管理者としてやってきた筋肉ウーマンです。
- ★ 河井美智子
- …運転・食事にオールラウンドに活躍くださるおねえさん(苦しいが)です。
- ★ 長池清美
- …今や、こうのいけの大黒柱(決して黒いという意味ではない)の中心選手。
- ★ 渡辺一美
- …とっても明るく元気な少年のようなおねえさん(これまた苦しいが)です。
- ★ 奥村美佐子
- …最も小粒な身の丈(1mくらい?)ながら、とっても頼りになる方です。
- ★ 足立浩世
- …正真正銘の若さと優しさを持つ(と思う)期待の新星(べんちゃら8分)です。
編集後記…
ご無沙汰していました「しぇあめーる」ですが、なかなか多忙度合いも超を過ぎ、自らの心身共への影響も出始めていること等から、いろんなところを整理していきたいと思います。
支援費制度なんぞ(なんだか悪者のようですが)が始まると決まった頃(2000年春)、「ようやっと、しょうがい児・者といわれる方々の暮らしが変わるんや、少なくともその兆しはやって来る。そして、これまでに草の根活動的に、それらの方々の支援を行ってきた先駆者みなさんも報われる(ホントに、今思っても、驚くべき重活動→あえて重労働と言わず…でした→今も、ですが…)」などと思ったものです。
草の根的な活動をせっせとやっていた頃には、想像も出来ないようなマンパワーが集まり、その見かけのカタチは(のみと言ってもいいのかな?と思います)らしきものになったのですが…。
支援費制度。それに群がる当事者以外のモノ(人ですね)も現実として現れてくるといった、なんだかいったいなんなんだろうという思いも抑え切れません。
やっぱり、我が事業所も含め、当人に充分に見返りの無い支援費の在り方を、深く追求すべき時期でもあると思います。
少し、時間はかかるかも知れませんが、やっぱり当人による当人の為の事業者を創っていくといったことに着手したいなぁと思ったりしています。
その際に、私どもが支援させていただいている重症心身障害児・者といわれる方々の自己決定等は如何に?等の課題はありますが、そんなカタチ創りは進めていきたいと思います。
と、やっぱり暮らしは制度で作るものではなく、人の繋がりで創るものだと実感しています。
そんな「思い」のある方、ぜひ、こうのいけスペースへお越しいただきたいな、と思うこの頃です。
今後とも宜しくお願い致します。